必修項目:フォトショップの基本操作ができること。
とハローワークなどで見かける求人って、いったいどこまで必要なの?
- 小さな出版社
- 大手新聞社の編集補助
- 某メーカーのEコマース課
- フォトグラファー
で働いてた方へ、Photoshopを使った実務内容や現在のスキル、Photoshopの覚え方について教えてもらいましょう!
転職を考えている方や現在就職活動を行っている方、現場の体験談を是非、ご覧下さい!
小さな出版社で働く女性のフォトショ基本操作
従業員数10人程度の小さな出版社で働いている事務員です。
お仕事でPhotoshopを使い、出版物の広告(チラシ、HPバナー等)で使用していました。
Photoshopを使った実務内容
- 画像データの加工、トリミング
- スキャンした画像のゴミ消し
- 明るさ調整して裏写りを飛ばすなど
- カラーからモノクロへの変換(各書店への出版物案内FAX資料作成のため)
- 写真の切り抜き
主にこのような作業をしていました。
Photoshopを使った作業は、1日あたりの作業は1~2時間程で、他の業務の隙間時間で行えるくらいの仕事量でした。
基本的には、最終的なチラシなどの「販促物作成前の下準備」となる画像をフォトショップで整える作業をしていました。
フォトショップで作成した画像をイラストレーターでチラシに仕上げていました。
Photoshopを使った現在のスキル
簡単な画像の加工や修正(スキャンした画像を元にトリミングや色調補正など)ができます。
写真を切り抜いて背景を白抜きにして、WEBに使用する画像も作成可能です(例えば写真の商品写真のみ切り取り、背景を白にして、HPの通販ページの商品画像使用するといった活用法です)
また、線画があればイラストのカラーリングも可能です。
パソコンで絵を描くことが苦手なので、0からPhotoshopで何かを作り出す作業はできません。
Photoshopの覚え方
職場では教えてもらえる環境がなく、基本的には独学で学びました。
学生時代にPhotoshopに触れたことがあったので、簡単な操作とPhotoshopの仕組みの理解は少しありました。ただ、授業で少し触れた程度です。
社会人になるまでは、Photoshopを実際の加工用ソフトとして使用していなかったので、仕事で使うようになった時、新たに本を購入したり、
あとはネット(YouTubeやブログなど)でノウハウを学びました。
会社でPhotoshopやIllustratorの外部の講座を紹介してもらいましたが、自己負担で高額の有料講座だったので諦めましたが、仕事はなんとかなりました。
Photoshopが使えるようになって良かったこと
仕事で外注していた広告作業を自前でできるようになったことがコストダウンに繋がってよかったです。
できることがまだ少ししかないのですが、マイクロソフトのペイント機能ではどうしてもできない機能もあったりするので、チャチャっと依頼された時にPhotoshopが使えるのは良いと感じています。
また、プライベートでも、ちょっとした画像加工ができるようになり、ブログなどで活用できる幅が広がりました。
Photoshopで色々な表現方法があり、趣味の分野でも活かせそうな状況になってきて、嬉しいなと思っています。
新聞社の編集補助としてPhotoshopを使ってた体験談
私は大手新聞社の編集補助として、依頼された写真データの簡単な補正をしていました。
Photoshopを使った実務内容
- 用紙サイズに合わせたトリミング
- 色合い補正
- 写真へ文字の挿入
新聞に掲載された写真を、記者や読者からの依頼を受けてプリントして贈るためにPhotoshopを使ってました。
用紙サイズに合わせてトリミングしたり色合いを補正したり、記事の見出しと掲載日を添えたりしていました。
子供のスポーツ大会の写真などは、特に依頼の電話が多く、写っている選手の関係者からプリントしてもらえないかと相談を受けていました。
毎日必ず行う作業というわけではありませんでしたが、一回に30分から1時間くらいは作業していたと思います。
新聞社では、掲載された写真のプリント依頼というのもあるんですね!これは驚きです。
Photoshopを使った現在のスキル
新聞に掲載された写真は紙面レイアウトの都合上、元データとは違う形に切り取られていることがほとんどです。
それをあくまで写真としてプリントしてほしい人のために、適切なサイズにトリミングしたりできます。
また、新聞と写真では色合いがかなり違います。
なので、写真向けにホワイトバランスなどを調整して、プリントした時にきれいに見えるように操作してました。
また、さまざまな文字サイズで新聞の見出しを写真の上に載せたりもします。
Photoshopの覚え方
職場の先輩に教えていただきました。
ただ、その先輩自身もあまり詳しい方ではなく、Photoshopが入っているパソコンをいつでも自分だけが独占して使えるわけではなかったので、必要最低限のことしか教わりませんでした。
今思えば、やり方だけでも自分のパソコンで検索したり、Photoshopが入っているパソコンが空いている時に依頼がなくても練習してみたり、もっと色々チャレンジしてみればよかったかなと思います。
Photoshopが使えるようになって良かったこと
以前は、膨大な残業をしていた先輩達と、働き方を改善させコスト削減をしたい上司の悩みがありました。
しかし、自分がPhotoshopを少し使えるようになったことで、多少は業務量の平準化に貢献できたと思います。
また、クオリティはどうか分かりませんが、作業スピードは部署の中でも速かった方なので、トップの方から
「このイベント用の写真を、このサイズとこの形式で用意してください」
など、直接仕事を依頼していただけるようになったことが嬉しかったです。
Eコマース課で働く40代女性のPhotoshop体験談
私は某メーカーのEコマース課で、公式ECサイトの運営と楽天市場店の運営業務を行っています。
Photoshopを使った実務内容
楽天市場店の広告掲載の際に納品するバナー作成と、ECサイトの商品ページに掲載する商品画像のトリミングや文字入れなどの加工がメインです。
使っているPhotoshopのツールは、
- 文字ツール
- 切り抜きツールマジックツール
- 自動選択ツール
- フレーム付け
- 放射線の追加
- 吹き出しツール
これらの機能を使って、画像に飾り付けをしています。
納品バナーはかなりサイズが限られているので、容量が重すぎないように、解像度を下げて軽くしたりもしていました。
画質が下がりすぎないよう注意をしながら、容量を軽くするのが難しかったです。
作業時間は1日に2~4時間ほどで、バナー納品が多い日はもう少し長いときもありました。
Photoshopを使った現在のスキル
現在は、パス打ちでの切り抜きやトリミング、マジックツールでの選択からのパス修正で不自然にならない切り抜き。
境界線の修正や色味の調整、文字や飾りなどの追加加工などが出来ます。
また、素材が人物画像なら、シミやシワなどを消して肌質をきれいにしたり、色味を変えたりメイクアップをしたりすることもありまあす。
スタンプツールなどを使っての商品画像のゴミ消し、透明度を下げて複数の画像の合成。
紙印刷用のデータ作成はしたことがないですが、バナーならある程度は作れると思います。
Photoshopの覚え方
最初はDTPスクールで3ヶ月間Photoshopの基本操作や、簡単な画像加工を学びました。
実務としては、独学です。
DTPスクール卒業後に最初に入った会社で、社内での編集部の立ち上げに関わることになり、前任者というのが存在していなかったため、誰かに教えてもらうことが出来なかったからです。
ネットも今ほど普及していないだったので、とにかく必死にMacの情報書やPhotoshopの操作本をたくさん買っていつも読み漁ってました。
自分用に買った本を会社へ持ちこんで、本を見ながら少しづつ覚えて行きました。
初めて入社した会社で経験を積み、次の会社の実務ではある程度の操作が出来るようになっていたので、バナー加工のノウハウを習得していきました。
Photoshopが使えるようになって良かったこと
まず一番Photoshopが使えるようになってよかったことは、スキルとして履歴書に書くことができ、再就職に有利でした。
自分でデザインをいじれることで、
『もう少しこうしたいけど言葉でニュアンスを伝えるのが難しい』
という悩みをクリアにすることができるようになりました。
専任のデザイナーさんへページや紙面の作成依頼をする際に、簡単なラフをデジタルで作れて効率が良く、イメージを伝えやすくてやりとりが楽でした。
プライベートでは、彼氏がデザイナーだった時、製作者目線に近いアドバイスができて、喜ばれました。
フォトグラファー30代男性の体験談
僕は現在フォトグラファーとして生活しています。
自分で撮影した写真をレタッチしたり、ポートレート撮影の写真加工をしています。
少し補足します。
フォトグラファーとは、簡単にいうと写真家です。
ポートレート撮影とは、人物を主題とした写真撮影で背景はぼかした感じにして、人物を引き立たせる撮影方法が一般的です。
Photoshopを使った実務内容
一回あたりのポートレート撮影だと早くて30分、遅くても2時間くらいかかります。風景写真などの場合3時間かかってしまう場合もよくあります。
主に使うPhotoshopのツールは、
- ブラシツール
- 多角形選択ツール
- 修復ブラシツール
- スポット修復ブラシツール
- コピースタンプツール
- グラデーションツール
- スポイトツール
- ズームツール
- 塗りつぶしツール
- 覆い焼きツール
だいたいこのあたりです。
ポートレートのレタッチの際はたくさん使うことが多いですが、風景写真の場合基本的な補正のみで使用することもよくあります。
Photoshopを使った現在のスキル
ポートレートレタッチは大まかには出来ます。撮影モデルさんの肌のレタッチをしたり、修正や修復がそれなりに出来ます。
風景の色調補正を施したり、色を合わせることも出来ます。
基本補正をしてから、例えばカラコンを入れたように自分の好みの色にしたり、不必要なもの(ほくろやシミなど)を写真から消すことが出来ます。
夜空などの星系写真の場合、合成写真にしたり色合いの調整が出来ます。
アドビのLightroomで基本補正をして併用しながら、数十枚~数百枚の写真をつなげて、星空軌跡写真をつくることも出来ます。
Photoshopの覚え方
僕の場合はすべて独学です。作業をしながら、勉強して学びました。
学び方は、Photoshop関係の本を書店で購入して、本を片手に作業を進めて覚えていきました。
Photoshopの勉強をしていくなかで、ポートレート写真の時、肌レタッチのことで一度職場で教えてもらったことがありますが、それ以外は独学です。
独学で作業をするたびに毎度毎度、勉強として思って作業をしています。
独学だったため、大変だったことも多いですが、楽しくていつも作業時間を忘れてしまうほど没頭して学んで習得してきました。
Photoshopが使えるようになって良かったこと
撮ってきた写真を、自分の好きな色に加工して素材としても、写真としても使えるのでとても良かったです。
また、かなりの期間がかかりましたが、自分の好きなデザインが作れるようになったり、自由自在に作れるようになれてよかったです。
特に星景写真の比較明合成をやり始めたことは、比較明合成ソフトを使っていましたがイマイチ面白味がありませんでした。
ところが、Photoshopでできるようになってくると、徐々に工夫ができるようになってきたので楽しさがわかってきました。
多重露光の合成もPhotoshopで作るにつれて、どんどん楽しくなってきたのでPhotoshopを使えるようになって良かったと思います。
求人票のPhotoshop基本操作のまとめ
今回は実際にPhotoshopを使ったお仕事をしている(していた)人の体験談を紹介してきました。
- 小さな出版社
- 大手新聞社の編集補助
- 某メーカーのEコマース課
- フォトグラファー
Eコマース課で働く女性と、フォトフラファーの男性は、他の2名と比べるとPhotoshopの基本操作はかなり高いと思います。
でもみんなほとんど独学で学び、実際のお仕事をやりながらスキルを上げていったことがわかります。
私もそうですが、求人票で見かけるPhotoshopの基本操作については、
- ソフトを使ったことがある
- ファイルを開いたり保存ができる
- レイヤーの概念がある
- 様々なツールで編集する事が出来ることを知っている
コレくらいのことを知ってて、
あとは、わからない手法や表現方法でも、
自分で調べて様々なやり方や方法を挑戦する事が出来る!
これが大切だと思います。
会社によっても基本操作のレベルは全然違うので、サンプル画像や写真、パンフレットなどを見させて頂き、それを見ながら、
使っているツールや手法がなんとなくわかれば、大丈夫だと思います!
以上、求人票に書いてあるPhotoshopの基本操作について、実際にPhotoshopを使ったお仕事をしている人の体験談でした。
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